2007年 03月 19日
僕らは、友達になれるだろうか? |
重松 清著「流星ワゴン」を読んだ。
その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴン車に拾われた。
そして、自分と同い歳の父親に出逢った。
3組の父と子が織りなすファンタジー小説だが身につまされるものがある。
女性の登場はきわめて少なくその存在も薄い。
ひとは誰でも一度ならず過去に戻ってやり直したい、
自分の未来を見てみたいと思ったときがあるはず。。。
家庭の中で居場所を失った父親
権威をふりかざして近づきがたい父親
理解ある父親を演じて子供の機嫌をとる父親
絶望的な悲劇に終わるはずの作品の中でワゴン車に乗る父子の幽霊は明るい。
あなたの家族を守るのはあなた自身。
ルールにとらわれなかったら、ほんの少し希望がみえる。
まだやれる事があるはず。。
by shizumama0219
| 2007-03-19 19:16
| 読書