2007年 03月 24日
ちいさな春をみつけました...蓮のいる庭 |
この花はにら花。。
水色とも藤色ともすこし違う浅葱(あさぎ)色をもっとうすくした色。
日常では用いられることの少なくなった色のよび方。
緋色、朱色、浅葱色、萌黄色、
青竹色などなんてステキでしょう。
大切にしたいと思います。
にら花を見て『魂萌え』
(桐野夏生 著)
の主人公敏子と重なりました。
夫の突然の死により平凡な主婦が
巻き込まれるその後の人生。
あちこちに気を使い、皆の気持ちをおもんばかって生きてきた...
間違いだとは思わないが、最後の生を生きるには、
その方法では窮屈すぎると....とまどいながらも思うのです。
身勝手な周囲に傷つき翻弄されながら
自分の言葉をもち行動することによって自我を獲得していく。
そんな敏子はやはりにら花みたい。
by shizumama0219
| 2007-03-24 09:29
| 読書